絶対的佐々木の法則……いまだ続いている。

軍資金は全て私の財布から…そして勝った時の金は、佐々木の物となる。
勝敗によってパチンコ屋を後にする時間はまちまちだったが、それから先は、ご飯を食べに行く。
その後は酒…バーやクラブに連れて行かれた。

それが……先週から…社会勉強だと言って、佐々木は私をキャバクラと名のつく店に連れて行くようになった。

周りは皆、今時の可愛いギャルと呼ばれる女の子達……。

佐々木は私を姉だと偽り、キャバ嬢達にチヤホヤもてはやされていた。

私は作り笑顔で、その光景を横で見る。

お姉さま、お姉さまと上手口言われながら、ライトが明るくなったら、会計5万~10万支払う。
そこを出たら、ホテルへ行きチェックアウトまで寝る。

もう働く場所も捨てたし、私には待つ人もいない。

一週間に一度ぐらいしか家に帰らない生活が続いていった。

手持ちのお金が無くなりATMへ行った。

えぇ?何で?出金したい額に足らない?

普通預金が底をついた…嘘…いつの間に……。

取り敢えず預金にあるだけを出金、15万……パチンコに負けたら…その後の会計が…足らなくなる額だった、どうしよう。