タロちゃん、近所のお兄さん。
私より6つ年上。



私はずっとタロちゃんが好きだった。



私3歳、タロちゃんと
タロちゃんの妹のマリと、
お風呂に入った。

プカプカアヒルを浮かべて
真っ赤な顔してマリと順番こに
百まで数えていく。

湯気の立ち込める浴室、

ぴゅーっと水鉄砲が飛んでくる。

私の顔、水浸し。
手で拭った先には
タロちゃんの憎たらしい笑顔があった。