「命令だ。」




『何であたしがあんたなんかに命令されなきゃいけないのよ!』




「は?お前忘れたの?」




『何を?』




「お前が教科書忘れた時、俺今度俺の命令聞くって条件付きでお前に教科書見せてやったよなぁ??」




『あ』




「って事でよろしく。」




『ちょちょちょっ!!
確かに命令聞くって言ったけど、何で部活!?
部活なら別に一緒に入らなくてもいいじゃん。』




「だめなんだよ。」




『は?』




「サッカー部は自分専用のマネージャーが要るらしいから、入部する時に一緒に連れてかないといけないんだ。」




『へんなの〜
でも…何で私??』




「さっきお前と城崎が話してんの聞こえて、俺まだ命令してなかったからちょうどいいかなって。」




『はぁ!?ふざけないでよ!』




「でも城崎にしたらいい話だよなぁ?」




裕也は梓の方を見てにっと笑う。




「うん!!」




梓はまたまた嬉しそうに目を輝かせてあたしを見る。



おいおい…

2人してなんだよぉ…