学校に着いたあたし達は靴を履き替えて教室に入る。



「わぁ…
みんな結構来るの早いねぇー」




『本当だ…』





あたしはふと裕也の席を見る……………まだ来てないみたい。



よ、よかったぁ〜




「じゃああたし鞄置いて柚んとこ行くね!!」




『うん!』





そう言ってあたしは自分の席に座ると
今日の授業の用意を忘れてないかチェックする。




ガサガサガサ…




れ?
英語の教科書なくない!?




「おはよ。」





やだっ嘘でしょ!?



ガサガサガサ…



あたしは半分鞄に頭を突っ込んで教科書を探す。




「おいっ!!
お前俺を無視するとはいい度胸だな」




『えっ!?』




隣から低い声が聞こえて勢いよく顔を上げると
裕也がニヤっと笑ってこっちを見ていた。





あ、あたし…
もしかして教科書探すのに必死になりすぎて
裕也のこと無視しちゃってた??




や、やばい;




「おいお前俺の話聞いてんのか!?」




『はいぃー!!!!』




うわっ
変な声出たっ;

最悪…