「誰だ…?はーい!!」


「ぁ、お届け物です…」


気の弱そうな配達員だなぁ…


「あ、いま開けます〜」


玄関を開けた先に居たのは…


「ここに印鑑お願いします…」


え?ちょっと似てる…?


「ありがとうございます。はい。」


小声でしゃべる配達員の男性。
荷物を渡して帰って行く後ろ姿から目を離すことができなかった。


「あの人…?
 確かにちょっと似てたかも…」


リビングに戻ると独り言ばかり。


名前なんて言うんだろ?

年はいくつなんだろ?

どこに住んでんだろ?

彼女はいるのかな?


…私、一目惚れしちゃった!!!?