「柚が本気で俺を好きか
わからないから。
柚以外の子と帰ってさ。
ヤキモチ妬いてほしかった。
ホントは、いつも一緒にいたかった。」


友紀の言ったとおりなの?


「けど、興味示さないし。
佐倉に告られるし。
別れてって言われるし。」


雄一は、すごい落ち込んでるみたい。


「ごめんね。
雄一の事、大好きだよ。」


私が言ってあげなければならなかったんだね。


雄一は、ホッとしたように私を抱きしめた。


私も雄一の背中に手をまわした。


心地いい心臓の音。


私と同じように少し早い鼓動。


お互いがお互いを意識して想い合っている証。


今は、これだけで充分。




first story
yuzuki side end.