落ち着いて話を聞くと、なんてコトはない。



ただの『食べ過ぎ』。




お祭りの出店で、アッキーと競争したんだって。
なんて人騒がせなの?

あー、もう心配して損した。




「うー、里緒ちゃん…。腹さすって。」

「自業自得でしょ?」

「さすってくれなきゃ、ここで吐く…。」


もう、なに言い出すのよ。
そんなコトされたら、大迷惑じゃん。


夏目センパイの手前、冷たくしすぎも出来ないから、仕方なくお腹をさすってあげた。

苦しいくせに、もっと右だとか、強すぎるとか、いちいちうるさい。
黙ってさすられてなさいよ。



落ち着いたのか、しばらくすると瑞己はそのまま眠ってしまった。

寝顔は、子どもみたいでカワイイんだけどね…。