「姉貴…?何言って、」 「お願い、陸。全部、陸ので消してよ」 「──ゴクッ」 陸の喉が鳴る。 そして、陸の震える指が、あたしの唇をなぞった。 同時に、暗くなる視界。 そして、 静かに、陸の唇が重なった。