「…り、く?」 うそ……… 陸、いま……っ 「やべ、俺…っ」 ようやく自分のしたことの重大さに気づいたのか、陸は自分の口を押さえて目を見開いた。 首筋に残る、甘い痛みの余韻。 それは、さきほど雄司につけられたものと同じ場所。 そのとき。 あたしの中で、何かが弾けた。 そして──…。 「……陸。 キス、して? 」