「……姉貴、これって……」 ふと、陸の指があたしの首筋に触れる。 ……ドクン。 心臓が、跳ねる。 だってそれは、雄司の──… 「…クソッ」 その瞬間。 陸の顔から笑顔が消えて── 同時に、首筋に走る、甘い痛み。