「陸……いいの?」


「別に、暇だし」


ぶっきらぼうに答える陸は、かすかに頬を赤く染めていて。

そんな陸が、急に可愛く思えた。



「場所は?」


「えっと、駅前のカフェ」


「了解」



…てゆうかさ。

今気づいたけど、これって相合い傘ってゆうんだよね?

あたしたちも、端から見たらカップルに見えるのかなぁ、なんて……。



「おい姉貴、ちゃんと入れよ。濡れてんじゃん」


「だ、だ、だって」


「…?」



なによ。

こんなにドキドキしてるの、あたしだけ!?