────── ──── 陸が唇を落とすたびに残る、赤い痕。 それは時折痛みを伴って、あたしの身体に陸の印が刻まれてゆく。 まるで自分の存在を焼き付けるように、幾度も幾度も──…。 「……俺にもつけて?真弥の印」 「…うん」 陸の首筋に、そっと唇をあてがう。 そして。 強く。 強く。 あたしは自分の存在を刻み込んだ。 「「…愛してる。」」