あたしに残された選択肢は、二つしか無い。 陸と一緒にいるか。 別れるか。 二つに一つなんだ。 そして。 あたしが今、どちらかを選べば───…… 間違いなく、運命が変わる。 「…あたし、は…」 陸のことが大好き。 ずっと一緒にいたい。 でも……。 お父さんとお母さんの悲痛な叫びが、脳裏に甦る。 「……選べないよ」 どちらかなんて、選べない。 陸、ごめんなさい。 やっぱり、お父さんとお母さんを裏切ることなんて出来ない。