実の弟に恋をしました。




「…親父、」



陸が、お父さんの肩に手をかけようとした瞬間だった。







──ガシャン!





ふいに、ドアの向こうから聞こえた物音。


何かが割れる音。






あたしは息を飲んだ。







お父さんの顔が凍りつく。















「……お母さん…」