……お父さんだ。 お父さんが帰ってきたんだ。 「……真弥。部屋に行ってろ」 「でもっ…」 「いいから」 陸が、あたしの腕をつかんで立ち上がる。 あまりにも真剣な瞳。 あたしは小さく頷いて、リビングを後にする。 ──陸。 信じてる。 例え何があっても、 あたしは陸の選んだ道に進む決意はできてるから。 ──神様、お願いです。 どうか あたしと陸を 引き離さないで──…