それから陸は、あたしが泣き疲れて眠るまでずっと抱きしめていてくれた。 気づいた時にはベッドの上で、毛布もかけられていて。 陸が運んでくれたんだ。 階段、重かっただろうな……。 ごめんね、陸。 こんなに情けないお姉ちゃんで。 あんなこと、最初で最後だから。 許してね、陸───。 そして ありがとう……。 第二章・おわり