「……なんか、久しぶりすぎて緊張する」 「あたしも…」 月明かりに照らされながら、陸はそっと、あたしの首筋に顔を埋めた。 同時に走る、甘い痛み。 くすぐったくて、思わず身をよじる。 「…真弥、かわい」 「う、うるさいっ」 真っ赤な顔を見られたくなくて、両手で顔を覆う。 「…ダメ。見せて」 「やっ…絶対顔赤いもん!」 「…ふーん」 ホッ…… としたのも束の間。 「……!?」 突然のことに、頭が真っ白になる。 「んゥッ…」 いとも簡単に、あたしの唇は陸によって支配されていたんだ。