実の弟に恋をしました。




「…や、真弥!」




……ん?


うっすらと目を開けると、最初に視界に入ってきたのは、眉間に皺を寄せたお母さんの姿。



「…お母さん」


「…ったく!何時まで寝てるの?春休みだからってダラダラしないの!」



……あれ??


あたし、確かさっきまで由紀たちと飲んでて──…。



「…もう朝なの!?」


「朝じゃなくて昼!」


すかさず、お母さんがあたしの頭を叩いた。




嘘ー……


って、ちょっと待てよ。




あたし、あれからどうやって帰ってきたんだっけ?