「…やっぱ、ムカつく」 スヤスヤと眠る真弥の額に、そっとくちづける。 俺は、臆病だ。 こんな時にしか、真弥に触れることが出来ないなんて。 それでも、一度ついてしまった火を止めることは出来なくて。 「…っ、」 気がつけば、夢中で真弥の唇を貪っていた。 こんな哀れな俺を、どうか笑ってほしい。