ふいに、階段から聞こえてきた、陸の声。 あたしは思わず息を飲んだ。 そして。 「……梓」 リビングに現れた陸の視線が、ソファーに座る梓ちゃんへと向けられた。 絡み合う二人の視線。 ……なんか。 かなり、気マズイ。