陸はともかく、あたし個人的には、梓ちゃんのことが好きだ。 小さい頃からよく一緒に遊んでたし、あたしから見たら可愛い妹のような存在だもん。 陸のことが無ければ、今日だって大歓迎したはずだった。 そう、 陸のことさえ無ければ…。 「あ。シュークリーム、食べよっか」 なんとなく気まずい雰囲気になり、あたしは慌ててソファーから立ち上がった。 しかし。 次の、瞬間。 「……真弥?起きてんの?」 ………え?