この人は、ボクのスーパーマン。 …じゃなくて。 ボクの、お姉ちゃん。 名前は、マヤ。 漢字は難しいからわかんない。 マヤは女の子なのに強くて、かっこよくて、毎日いじめられてるボクを助けてくれるんだ。 「陸、もう泣かないの」 「だって、くやしい!ボクも強くなりたい!」 夕焼けの下。 マヤの背中におんぶされながら、ボクはめそめそと泣いていた。