それからというもの、


校長先生の長い話をずっと聞いていた。


そして、生徒代表。私だ。


壇上にカッカッと足音を鳴らしながら上る。


680人ぐらいが、私を見ている。


「新入生代表。飯島沙織。
私達は高校生らしい健全な生活を送りたいと思います。
勉学、部活、運動、全てにおいて・・・」


自分でもよくやったと思うよ?


やっと終わったと思って


ため息を一つつくと、


「どうしたのッッ?」って


美咲が聞く。


「そいや、名前がまだ教えてもらってないや。
教えてくれる???」


キュルンとした目を潤わせ、


私をじっと見つめる。


「飯島沙織です・・・」


「さおりチャンかあ♪かわいい名前だねッッ???」


畜生。お前のがかわいいやいッッ


そう心で叫んでいた。