「あぁ、そんな方にいたのかい?“アリス”」

「え……」



ウォルナット、わたしがそう声をかけた藪からはそんな声が返ってきた


ガサリ


そして、その音と共に姿を現したのは、



「白い…兎さん…?」

「探していたよ、“アリス”」



小さな二足歩行の白兎だった。


兎の種類に、白い兎がいるのは知っている

でも、二足歩行できる兎がいるのは知らない

きっと、いないって子供ながらにもわかった


その時わたしは、やっとこの時にこれが“夢の世界”だと気付いたのだった。



「さぁ、行こうか、“アリス”」

「どこへ…?」