「おい、起きろ」


乱暴に肩を揺すれば、眠い目をこすり彼女は起き上がる。


「お、おはようございます」


未だに寝ぼけた様子を考慮すれば、彼女の寝起きはあまりよくないらしい。


「すみません。膝をお借りしたみたいで」


膝枕の事実に気づき赤面する。


「いいえ、僕も十分楽しませていただきましたから」