「はぁ~」


不機嫌にため息をつく要の横を通り抜ける。


「それでは失礼いたします」


向きをかえ一礼する私の腕をつかむ。


「俺に恥をかかせるつもりか?」


「嫌がる女子高生をホテルに連れ込むと恥だけじゃすみませんよ」


にっこり笑って言う。


未成年という特権を最大限に利用する。


本人が合意の上とは言っても私の方が有利だ。


「では、失礼いたします」