小鳥のさえずりの代わりに聞こえるのはカラスの鳴き声。


この辺は珍しく、日曜日に燃えるゴミの日がやってくる。


朝、忙しい共働きの夫婦には意外と好評だ。


カラスの声で日曜日だと再確認して再び布団を手繰り寄せる。


平日でもまだ布団の中にいる時間、起きていなくても叱られるいわれはない。


とりあえず、空耳と決め込み、2度寝の体制に入る。


ドアをノックする音と、ドアを開ける音を同時に感じ、数秒後に布団をはぎとられる。


「何?」


多少不機嫌なのは許してほしい。