暁子が助手席に乗ろうとした時…シートに置き忘れられたハンカチに気がついた。 「何これ女物のハンカチじゃん。」 「あー…それ…それ…夕べ逢ってた子の忘れ物。」 「昼に電話してた…フラれた彼女」 「そっ…。」 何かを考えるような顔で颯斗は車を走らせ始めた。 夕方降り出した雪が少しだけ強さを増して…街を変えようとしていた。 ーーなんで…亜耶さん…いきなり帰ったんた ーー俺が初めて…抱きたいって思えた女性だった…。