ピンチだって俺ら三人なら大丈夫。 こうやって行くんだ。 これからもそうだ!! 「あぁー!!」 後ろで玲が叫んだ。 俺は何事かと振り返った。 すると、玲は俺めがけて走ってきていた。 玲は止まろうともせず、俺にぶつかってきた。 俺は体勢が崩れ玲と一緒に倒れた。 そして、土手の脇の芝生の坂を二人で転がり落ちて行った。 「痛ってえなぁ!!」 俺は起き上がって玲にそう言った。