「あぁ!!笑うなって!!」 俺が何度もそう言っても、二人は腹を押さえたまま。 顔は真っ赤になっていた。 「お前らだって笑ってんじゃん!!」 俺がそう言うと英二が腹を押さえたまま俺の方に指を向ける。 口を動かして何か言おうとしてる。 だけど笑いがこらえられなくて声が出ないみたいだった。 「もう良い!!」 俺はそう言って走り出した。 夕方の土手にはぽつぽつと人がいる。