誕生日の夜、朝方に近くなるまで私たちはずっと一緒にいました。
ずっとキスを繰り返したり、抱き締め合っていました。
離れなくちゃいけない時間になると、泣きながらお別れのキスをしました。
その時に、彼は目立たない場所にキスマークをつけてくれました。
私もお返しに、彼の首筋にキスマークをつけました。
キスマークのつけ方なんて、初めて知りました。
朝方にこっそりと家へ戻り眠りにつきました。
これは後からわかったことなのですが、彼は車内で一眠りしてから帰ったようです。
次の日の授業はかなり眠くて、居眠りばかりしてしまいました…。
次の日の夜に、「僕も同じでした」とIP電話で笑っていました。
それ以来、私たちは
「ユキ」「カナタ」と
お互いの名前を呼ぶようになりました。
彼との距離が縮まった気がしました。
恋は順調すぎるほど順調に、
友達も、勉強も、家族とも、
オンラインゲームもちゃんと時間を決めてするようになり、
全てうまくいっていました。
彼とは2週間に1度は逢えるよう
予定を調節するようになって、
毎回楽しくデートをしました。
キスは当たり前、抱きしめあうのも・・・。
やっとキスをしても体が震えなくなってきました。
彼と以前に約束した「ガラス工房」にも一緒にいって、
可愛らしいガラス細工をいくつか買ってもらいました。
春休みが来ると、1週間に1回は逢うことができました。
遊園地、動物園、テーマパーク・・・
彼との思い出が1つ1つ、増えていきました。
そんな毎日の中、ゲームの仲間たちとまたオフ会をすることになりました。
2003年、7月の、夏休みのことでした。