「こうなってしまった以上、俺は絶対あいつを救わなければならないんだ」 ―聞きたくない。 「雪依。分かるだろ?」 「―分からない…」 雪依は耳をふさぎ、首をふった。 「――雪依、聞くんだ」 「―嫌…」 「雪依、逃げてちゃだめなんだ」 「いや!聞きたくない!」