しばらくして、船越から留守電が入っていた。 その内容は雪依の期待していた内容とはほど遠かった。 今はイタリアにいる報告と、ピアノの練習の心配とイタリアは暑いが日本はどうかという内容だった。そして声が異様に浮かれていた。 雪依は聞いて後悔した。聞くんじゃなかった―― 私がどんな思いで待っているかなんて彼は全く考えてなんかいない。 そう思うと気が狂いそうだった。