そして、ついに学校にも行かず、休みはじめた。

朝、親に布団を引っ張られても出なかった。

そして、誰にも何も話さなかった。

どうせ友達に話したって、笑い話で終わるさ。

所詮、男子間の友情なんて、そんなもん。

遊んで楽しんで笑いあっとけば、それでいい。

そんな風にまで思っていた。



夜、着信があった。

太陽「お願いだから、諦めてよ!」

時に力強く言ってみるが、そしたら、

『死ぬ…。』
『今から腕切って死ぬ…。切ったら写メ送ろうか…?』

どうせ、死なないだろう。
だが、万が一があったりしたら、ただ事じゃ済まない。

だから、わかってもらうしかない…。

今は耐えるしか…。


毎晩、太陽は、近所の公園へ行っていた。

外の空気を吸わなければやっていられない。

そして、毎晩、吐き気に襲われて、吐いていた。


地面にひざまずき、喉を抑えている。

そんなときでもベンチに置いている携帯は、鳴り続けていた…。