「ここで立ち話なんて寒くて死んじゃうわ!」



腕をさすりながら、皐月さんは移動を提案し、あたし達は喜んで飛びついた



皐月さんの可愛い軽自動車に乗り込み、車は滑るように走り出した



すぐに車に乗ると分かっていたのか、室内は暖かく、エンジンもついたままで待っていたらしい



あたしは助手席に案内され、桃矢くんは不機嫌そうに後ろの席についた



「可愛いカフェ知ってるの〜」



と、着いた先は赤色レンガの屋根が可愛いカフェ



ドアを開けるとカランコロンと可愛い音が店内に響き来客を告げる



「いらっしゃいませ」



小柄で小さな店員さんが丁寧に頭を下げ、上品に席に案内する



席に着いてみて、あたしは思いっきり吹き出した











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