目の前に青。 一面の青。 様々な青が折り重なり 一つの生き物のように ゆらぁりゆらり ゆぅらゆぅら と、たゆたう青の中に僕はいる 君は誰? 青い烏が言った 逆さ歩きの烏は 僕を見上げる 僕ももちろん青烏を見上げた 彼はにんまり笑って フ、と消えた 僕の思考も青くなる どんどん どんどん 青く青く染まって行く 滴が落ちた ポタリ ポタリ… あぁそれは誰かの涙 悲しみの青