なんでかな…???

この気持ち…。



「ハァ…ハァ……」

「ちょっと苦しかった??」


馨君はそう言って、意地悪そうに笑った


とっても苦しかった…

でも、唇が離れた瞬間、寂しがる自分がいた…



「杏、その顔エロすぎ…」


エッエロ!?
私、どんな顔してるのっ!!??


「その顔、勿体ないからヤる??」



ヤるって…。


「ヤるの意味がわからない??」

「うん…」

「俺が教えてあげるよ」

「えっ…でも―…」

「気持ちーよ??」



気持ちが良い??
そんな良いものなの??

それなら…




「教えて…」


「素直でいい子」




大きくて優しい手で、私の髪をそっと撫でると、馨君は私を押し倒した―…