ホタルの舞う森で晃が陽歌にプロポーズをしてから6日目…
晃は一人、花の香りの立ち込める丘に立ち、沈みゆく太陽を見つめていた。
太陽が西に傾くにつれ、丘は徐々に燃えるようなオレンジ色に染め上げられていった。
茜が植えたすずらんが花をつけ、優しく吹く風に揺れている。
サラサラと木々が枝を揺らす間から、夕陽が黄金の木漏れ日となってキラキラと煌いていた。
この太陽が沈む頃、陽歌は晃の元へやってくる。
そして晃の誕生日である明日、二人はあの教会で永遠の愛を誓うのだ。
晃は茜の愛した丘の風景を見つめながら、花嫁が来るのを待っていた。
陽歌に出逢うことは運命だったのだと茜は言った。
陽歌が茜と出逢ったのも、決して偶然などではなかった。
全ては必然。
運命の導くままに、茜の導くままに二人は惹かれ恋に堕ちた。
因縁も呪いも信じなかった晃だが、今は素直に受け入れたいと思い始めていた。



