笑いすぎだと拗ねる晃を宥めるように首に手を回す。
ゆっくりと引き寄せると、唇の触れるギリギリの距離で甘く囁いた。
「そうね…私のウェディングドレスが虫に喰われていなければ考えるわ」
「大丈夫。ドレスはちゃんと大切に保管してあるよ。でもサイズは合うのかな? ……陽歌のほうが茜よりグラマーみたいだけど…ッ?」
言い終わらないうちに陽歌の平手が飛んだ。甘い雰囲気が一瞬で吹き飛ぶ。
晃は驚いて痛む左の頬を擦っていたが、実は叩いた陽歌自身が一番驚いていた。
何しろ自分の意思とは関係なしに手が勝手に動いたのだ。
陽歌は呆然として自分の右手を見ながら言った。
「……晃さん、茜さんが怒ってるみたいよ?」
晃は苦笑しながら「ごめん」と謝ると、陽歌を引き寄せて二人に甘いキスをした。



