「僕はずっと茜を救えなかったことを後悔し続けていた。
もっと生かしてやりたかった。もっと幸せにしてやりたかった。どうして僕にはその力が無かったんだろうって、ずっと自分を責めていたんだ。
陽歌、僕は茜に誓うよ。茜に出来なかった分もきっと君を幸せにするって」
まるでプロポーズと聞き間違えそうな言葉に陽歌は驚いて目を見開いた。
「晃さん、それプロポーズされているみたい」
「アハハ…そうだね。でも陽歌だって、さっき凄く情熱的な言葉で僕を驚かせただろう?」
「私が?」
「何度生まれ変わっても僕を愛していくって」
「ちがっ…あれは茜さんに…って、あーっ! あの時もう起きていたの?」
「クスクス…君の声で目が覚めたんだよ。だけど独り言を言っているし、ずっと一緒とか愛していくとかドキドキするような台詞の連発で、僕のほうこそプロポーズされているのかと思ったよ。ビックリして起きるタイミングを失っていたら、いきなり頬にキスしてくるし、…陽歌って結構大胆だね?」
「…晃さんは結構意地悪なのね」
「今更? とっくに知っていると思ったよ。まぁ、僕としては陽歌からのプロポーズでも大歓迎なんだけど、できればプロポーズはあの場所で僕から…がいいかな?」
陽歌の脳裏に懐かしいホタルの舞う風景が蘇えった。
あの懐かしい森には今もホタルは棲んでいるのだろうか。



