僕の誕生日に結婚しよう。 僕はそう言ったのに茜は頷かなかった。 あのとき、僕ははじめて茜に感情的になって怒ってしまった。 確かに2日しか余裕が無いとはいえ僕が結婚を急ぐ理由を茜は分かっていたはずだ。 なのに、結婚したくないかのように渋る茜の様子にいらだち、心に湧き上がる疑念がどす黒く僕を覆ってしまった。 冷静になれば分かる事だった。茜が僕と結婚したくないはずないんだって。 蒼と右京が何とか宥めてくれなかったら、僕はとんでもない後悔をするところだったのかもしれない。