私たちは、月ノ宮へ帰ると案の定心配していたおばあちゃんや連絡を受けて、東京から戻ってきていた、お母さんに怒られた。

隼人のおじいちゃんや椿さんなんかもいて、もう少し帰るのが遅れたら、本当に大事になっていたみたいだ。

本当に、本当に心配したんだって。
おばあちゃんが少し泣いてた。



私は、少しばつが悪くて、気恥ずかしくて、皆の顔を見られなかったけど、隼人はいつもうどうり、自信満々に堂々としていた。

根っからの王様気質。
隼人王子様。




「じいちゃん、俺こいつと結婚するから。」



突然、隼人が言う。

この言葉に、一同、目をパッチリ開けて、言葉も出ないほど驚いた。
ちなみに私も。



「俺は、こいつと結婚するから。
その方向でよろしく。」


もう一度、隼人は念を押すように、言った。