『おっけえ~!』

あたしは白いワンピースに着替えて、家を出た。


学校までの道のりはいつもと同じはずなんだけれど、少しだけくすぐったかった。




「愛莉~!珍しいな、そっちから呼んでくれるなんて♪」

あたしが学校に着いたときにはもう、慧が校門のところで立って待っていた。


「ごめんね、急に。」


「で?何かあったの??」


ついに、言わなきゃいけないときが来た。あたしの気持ちを、全部。

・・・素直に言えるかな??


「えっと、ね。あたし、ずっと慧が好きだった。」

あたしのいきなりの告白に慧はびっくりしたようで、元から大きい目が、さらに大きく開いたように見えた。