「次の角、左から来る自転車に気をつけて」 相変わらず、少し先の未来が見える彼。 守られてばかりの私は、ある日思い切って聞いてみた。 「ねえ、いつか私たちが別れる未来も見えてるの?」 彼は立ち止まり、泣きそうな顔で私をぎゅっと抱きしめた。 「……見えてるよ。君が別の人と笑ってる。 でもね、その時の君がすごく幸せそうだから、僕は未来を変えないんだ」