彼は、私と過ごす楽しい思い出と引き換えに、私の「嫌な記憶」を食べてくれる。 仕事の失敗も、元彼との辛い別れも、彼と恋人になってからすべて忘れてしまった。 「いつも助かるよ、ありがとう」 私が笑うと、彼は少し寂しそうに私の頬を撫でる。 「いいんだよ。君の心が軽くなるなら、 僕はいくらでも君の過去を背負うよ。 ……僕のことも、いつか忘れちゃうとしてもね」