私の左手は、触れたものを何でも「凍らせて」しまう。彼の右手は、触れたものを何でも「溶かして」しまう。 お互いの呪いのせいで、私たちはいつも1メートル離れて歩く。 「手、繋ぎたいね」 私が寂しそうに言うと、彼はいたずらっぽく笑って、自分の左手と、私の右手を差し出した。 「これなら大丈夫だよ。ほら」 呪いのない方の手同士が重なった瞬間、びっくりするくらい普通の、でも世界で一番温かい体温が伝わってきた。