雨の日の通学バス。 いつも私の隣に立つ他校の彼。 お互いに名前も知らないけれど、バスが揺れるたびに肩が触れ合う距離が、私の毎日の宝物だった。 ある日、バスが急ブレーキをかけ、私は彼の胸に飛び込んでしまう。 「あ、ごめんなさい……!」 慌てて離れようとした私を、彼が優しく、でも離さないようにそっと抱きとめた。 「あの、わざとブレーキのタイミング狙って隣キープしてたの、気づいてました?」 真っ赤になった彼と、初めて目が合った。