高校最後の冬。クラスの人気者の彼から、間違えて私に回ってきた一冊のノート。 そこには「好きな人を騙すためのウソを書き合う」という、彼と誰かの奇妙な秘密のゲームが綴られていた。 私は人違いだと言えず、彼の「ウソ」に、自分の「ウソ」を返し続けた。 『明日、放課後の図書室で待ってる。なんてね、ウソだよ』 『私も行く。ウソだけど』 卒業式の日、ノートの最後のページに彼からのメッセージがあった。 『今まで書いてきたウソ、全部本気。これだけはウソじゃないよ。図書室で待ってる』