私の世界には、色がなかった。 生まれつき、運命の相手と出会うまではモノクロの世界しか見えない奇妙な病気。 ある日、交差点で初対面の彼と肩がぶつかった瞬間。 視界に、鮮やかな青や赤、そして彼の着ている綺麗な紫色のコートが飛び込んできた。 驚いて固まる私に、彼もまた、目をごしごしと擦りながら信じられないという顔で私を見つめていた。 「……ねえ、もしかして、君のスカートってピンク色?」