深海のカフェ冬銀河〜破滅ではなくマスターに堕ちてゆく〜

あとがき

私が小説を書く理由。
それは、いくつかあります。その中のひとつは、誰かの居場所になりたいからです。
あなたの居場所になりたくて。

小説の世界に避難して。ここでは、年齢とか性別とか関係ないから、大丈夫。

無理に頑張らなくていい。頑張れる時は、なにも考えなくても頑張れるから。

深呼吸なんてしなくていい。胸が痛むだけだから。あなたの自然な呼吸のままでいい。

人の視線が痛い時には目を背けたらいい。注目されたくなったら、ちょっと背伸びして、目立ってみて。

天気がいい日には外に出よう!とか、そんなに意識しないで。出掛けたい時は雨の日だってドアを開けられるから。傘を差してスキップしたくなったりするかもしれない。

だから、大丈夫。

小説の中に広がっている世界は、最も安全に、あなたが避難できる場所だと思う。読んでいる間は没入できる。

色んなことを忘れて、不安や心の蟠(わだかま)り。いつの間にか背負ってしまった荷物を置いて、ゆっくり読んでみて。

明日も明後日も、真夜中でも早朝でも、あなたの居場所はここにあります。

何時でも読んでもらえる。眠れない夜でも、眠い夜でも。起きたくない朝でも、すっきり目覚めた朝でも。

勿論、幸せな時、楽しい時も。

癒したいとか癒されたいとか、救いたいとか救われたいとか、それって、きっとそういうタイミング。流行りの言葉ではないかもしれない。でも、私が紡いだ言葉だから。

私の小説のどれかひとつでも、誰かの居場所になれますように。そんな思いで、小説を書いています。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。また背景のある甘い小説も書きたいと思っています。

(この小説は、きっと埋もれてしまうと思います。それでも、小説の輪を広げていきたいので、ご感想など足跡を残していただいて、応援していただけたら、ありがたいです。嬉しいです。次の作品への励みになります)

それでは、コーヒーを淹れてきますね。皆様も、お好きな飲み物をどうぞ。



藍崎恵衣